1ヶ月遅れの夏休み・・・
今はちょうど雨季が終わる頃で、旅行するには最悪の時期。
でも、宮使いには休暇を自由に取ることはなかなか出来ない。
月遅れでも夏休みを取れるだけまだましかな・・・
過去のプライベートな海外旅行では、全て日本航空以外の航空会社を使用していた。
私のような貧乏旅行では、日本航空は敷居が高すぎる。
だが今回の旅行は、仕事の関係上スケジュールが決定したのは出発の22日前。
直ぐにインターネットで格安航空券を検索したが、適当なのが見つからない。
やむを得ず、日本航空のチケットを手配。
どうせ高いなら贅沢しようと思い、値段はさらに高くなるが清水の舞台から飛び降りる思いで当日中にチェンマイに到着出来る午前出発の便にした。
出発当日、早めにチェックインし出発ゲートで待っていた。
しかし、搭乗予定時間を過ぎても搭乗案内がない。
不安になってキョロキョロしていたら、出発時間が遅れるとの放送が耳に入った。
ゲートの係員に搭乗券を見せて詳しい情報を聞こうとしたところ、搭乗口の番号を書き換えてそこへ行ってくれとだけ。
急いで指定された搭乗口に行ったが、係員も他の乗客も誰もいない。
15分ほど待っていたが、やっぱり係員はこない。
しかも、出発予定時間は過ぎている。
自分が何か聞き違え、または勘違いして私だけが取り残されたのでは?と思うと、冷汗がタラリ。
焦りまくって日本航空の事務所を探したが見つからない。
たまたま通りかかった空港職員に尋ねたところ、日本航空のラウンジがあるのでそこへ行って訪ねてみたらとの返事。
早速ラウンジに行き尋ねたが、はっきりしたのは出発時間が2時間遅れるということだけでチェンマイへの乗り継ぎがどうなるかは不明である。
クレームを付けたが、返事は”他のお客様も同じです”、”とにかく何とかしますのでお待ちください”、”乗り継ぎ出来ない場合はバンコクにホテルをご用意します”だけ。
チェンマイでは、既にメールで送っている到着時間に合わせてチャーミングバーで知人が待つことになっている。
しかし、チェックインして荷物は既に機内。いまさらどうしようもない。
イライラしながら搭乗時間を待つ。結局2時間遅れで出発することになった。
機内でも、乗り継ぎ等に関する情報や放送はまったくない。
乗り継ぎはどうなるのだろうかと、不安に駆られて食事も喉を通らない(てな事はなく、機内サービスのワインをガバ飲みしていたが)。
バンコクに到着したのは当然ながら約2時間遅れ、チェンマイへの乗り継ぎ便はもう出発するはずでとにも間に合わない・・・と思っていたら機内放送。
”チェンマイへ乗り継ぎのお客様はこのまましばらくお待ちください”
やっぱり乗り継ぎの便がないのでこのままバンコクのホテルへ直行なのかなー、と思っていながら待っていたら再び機内放送。
”チェンマイへ乗り継ぎのお客様は直ちに係員の指示に従って乗り継いでください”
???と思いながらも指示に従い、急ぎ国内線の乗り継ぎゲートへ。
すると、そこには既に出発しているはずのタイランド航空チェンマイ便が待っていた。
さすがは日本航空。
結局チェンマイに到着したのは、当初予定の約30分遅れ。
成田での出発遅れ、及びその後の空港内案内放送、係員の対応等は最悪。
しかし、その後のタイランド航空への連絡、バンコク空港での係員の対応はかなり評価できる。
ただ、私用で日本航空の海外便を使用したのは初めてであるが、一般的に言われている”日本航空は、高いが安心できてサービスが良い”という評判には疑問を持ってしまう。
日本では温泉はどこにもあり、珍しいものではない。
特に私の故郷、山形では本当にいたるところにあるが、タイランドではあまり話を聞いたことがない。
以前、バンコクに行ったときは私が宿泊したプラザホテルの近くに”有馬温泉”という看板があったがそれは単なるサウナのようである。
今回旅行に行く前にタイランドの友人、知人等にメールを出したら、インターネットカフェの長谷川さんよりチェンマイの温泉についての情報があった。
日本の温泉はあっちこっち行ったが、南国の温泉とはどのような感じなんだろうと興味を持ち早速出かけることにした。が、チェンマイ市内の旅行会社ではツアーが見つからない。
個人で旅行会社に頼めばどうしても高くついてしまう。
そこで長谷川さんに相談したところ”自分もホームページに載せようと思っていたので一緒に行きましょう”と言い、同行してくれることになった。
しかも、車は知人の旅行会社(MIGHTY TOUR)の社長がガソリン代だけで出してくれるという。
翌朝、EYECOMで待っていると、MIGHTY TOURの社長が自分で車を運転してやってきた。
社長というからにはある程度年配の人かなと思っていたが、思ったよりもずっと若い(左の写真がその人)。
最近独立して奥さん(日本人)と旅行会社をはじめたそうである。
早速三人(男だけで、ちょっと寂しい寂しい)でチェンマイ市内を通り抜け、Sankhampang-Mae-on Rd.を東に。
途中、高級分譲住宅街を眺めたり、トゥクトゥクに乗った外国人観光客(この人たちも温泉へ向かっていた)らを追い越したりしながら約30分位。
それから左折して山の中へ約10分位の所にSANKHAMPANG HOT SPRINGSがあった。
温泉は、主に外国の観光客や高額所得者たちが行く所と、タイの一般の人たちが行く所と大きく2ヶ所に分かれている。
私たちは、最初は入場料20バーツを支払って観光客用のエリアに入った。
早速ホームページのネタ用に写真撮影。 噴き上げる温泉はなかなかのもの。
また、施設は日本の温泉街とはまったく異なり、きれいな公園そのものである。
大きな公園の一部に建物があり、浴場や宿泊施設、レストラン等がある感じ。
温泉に入らずに、周囲を散歩するだけでも来た甲斐がある。
噴き上げる温泉の近くに小さな売店があり、何を売っているのかなと覗いたらジュースや菓子類のほかに籠に入った卵。
さらに、売店の左側に先に金属のフックがついた釣りざおのようなものが5〜6本立て掛けてある。
何に使用するのか最初は判らなかったが、要は籠に入っているのは生卵で、竿の先のフックに籠をぶら下げて噴き出ている温泉の横にある湯溜まりに籠を浸して温泉卵を作るということであった。
なんか、すごく日本的な発想に思える。
誰か日本人が教えたのだろうか・・・
私も早速購入して温泉卵を作ることに(実はこの事をすっかり忘れてしまい、数十分後に思い出して取り出したが、温泉卵のはずが既にゆで卵になっていた)。
写真撮影の次は待ちかねた食事(ビール?)。
早速ビールを頼み、トムヤンクンを始めとする色々なタイ料理を注文。
ドライバーの社長さんには悪いがミネラルウォーターで我慢をしてもらい、我々はビールで乾杯。
きれいな風景を見ながら飲んで食べるのは、また格別な気分。
食事の後は、せっかくきたのだから温泉へ。
どんな施設があるのかなと思って、サービスメニューの看板を見たら???
左の写真はサービスメニューの一部であるがこれを見ても判るとおり、サービス内容はタイ語と英語で記載してあるが料金はタイ語のみ。
これを見て、長谷川さんは”これはガイドへのサービスだね”といって大笑い。
私も一緒に笑ってしまった。
確かにタイ語がわからない人は金額がわからない。
結局ガイドの言うがままに料金を払わなければならない。
幸いなことに長谷川さんは当然ながらタイ語読めるので、30バーツを払い二人で各々個室風呂へ入る(ちなみに社長は風呂が嫌いとのこと。先日も奥さんに言われて1週間ぶりに入ったなどといっていた。)。
タオルは貸してくれるが、シャンプーや石鹸は備え付けがない。
もし必要なら売店で買うか、持参しなければならない。
風呂は、日本のビジネスホテルのバスルームのような形式である。
脱いだ衣服は、浴室内に添えつきの籠に入れる。
蛇口は二つあり、赤い栓は温泉、青い線は普通の水が出る。
蛇口をひねると温泉が勢いよく出る。
しかし、温泉の温度が高いためにそのままでは入ることが出来ず、1:1位の割合で水を入れなければならない。
温泉はさっぱりして特に刺激はないが、建物内の注意書に銀などのアクセサリーは持ち込まないようにとの注意書きがあった。
多分、硫化水素などの成分が含まれているためだろう。
風呂から上がったあと、さらに周辺を見て回ると奇麗なコテージの集落がある。
そのうちの1軒で、掃除をしている人たちがいたので中を見学させてもらった。
コテージの中はツインの寝室が2部屋、リビング、台所となっている。
家族連れならちょうど良いが、恋人と二人きりで宿泊するにはちょっと広すぎるかも・・・
でも、こんなコテージで二人っきりで過ごせたら最高!!
なお、このコテージは1日800バーツで、宿泊者は温泉を自由に使用できる(と、聞こえたが、もし宿泊される方は念のため事前に確認してください)。
とにかく、知人、友人たちやでも家族でも、数名でここに泊まるのもいい思い出になると思う。
私も、今度訪れるときには男三人でなく、誰か好い人と二人っきりでここでのんびり過ごしたいなー。
もっとも、そのようなことで長谷川さんから散々から、からかられましたが。
温泉からの帰り道、近くに鍾乳洞があるので鍾乳洞も見に行こうということに。
あいにく、小雨が降ってきたが中に入れば大丈夫だろうと鍾乳洞の入り口まで続く石段を上り始めた。
石段の手すりには竜の彫刻が続き、上から見るとあたかも竜がくねりながら昇っていくようにも見える。 などと、余裕があったのは最初のうちだけ。
普段の運動不足と寄る年波に勝てず、後半は息も絶え絶え、汗ダクダク。
せっかく温泉に入ってさっぱりしたのに・・・
石段の終点は展望台になっており、信心深いタイらしく展望台の中央には金色に輝く仏像が鎮座してあった。
しばらくここで休憩し、息を整えながら周囲の風景を見渡すが残念ながら小雨に煙っている。
天候が良かったら、素晴らしい眺望だったろうに残念。
これも日ごろの行いかな。
鍾乳洞は、入り口から急な石の階段を使って下りていく。
両脇には手すりがあるので手すりを伝えば特に危険はないが、高所恐怖症の私にはなかなかの関門である。
しかも手にはカメラを持ち、疲れて膝はガクガク。
だが、下の方からはお婆さん達や子供の声が聞こえてくる。
お年寄りや子供が行けるのに自分が行けない筈はないと自分を励まし、途中何度も立ち止まりながらやっとの思いで洞窟の底までたどり着く。
中央には大きな鍾乳石が。
また、洞窟の壁はあちこちくりぬかれて石仏が鎮座されている。
ここで修行した僧がいたのか、あるいは民衆の崇拝の対象なのかは不明であるがいずれにしても仏教の信仰心が漂う空間である。
思わず両手を合わせてしまう。
たくさんの人たちが見学(参拝?)したのか、洞窟内の自然石を刳り貫いて作った階段の中央部が磨り減ってくぼんでいる。
洞窟周辺部の天井には、一見巨大な菊の花のような奇岩があった。
もっとも写真では菊の花にはとても見えないが、実物を見たときは本当にそう感じた。
<今後、鍾乳洞を見学する人達へのアドバイス>
鍾乳洞は、サンカンペーン温泉へ行く途中にある。
したがって、コースの順序は、鍾乳洞を見学後に温泉へ行くべきである。
私達は逆のコースをたどったために、汗みどろになり、かつ、疲れきって帰る羽目となった。
鍾乳洞見学にて汗をかき、その後に温泉でゆっくり休むのがベターである。
特に、汗をかいたあとに飲むビールも最高!!(だったろうな・・・)。
私のお土産は、原則的にその土地で一般の人々が食べるもの、あるいは日常使用するものである。
したがって、免税店等には縁がなく品物を見て回ることはほとんどなかった。
しかし、今回は免税店で2回買い物をすることに。
初めに買ったのはタバコ(マイルドセブン)。
日本から持ってきたタバコ(チェリー)が底をつき、やむを得ず街中でマイルドセブンを買っていた。
街中ではどの店でも同じ価格で、1箱45バーツであった。
帰りの空港内でタバコを切らし、マイルドセブンがバラ売りされていたので値段を聞いたところ”?5バーツ”
街中で45バーツなのだから多分25バーツと言ったのだろうと思って30バーツを差し出したところ、”ノー”
エッと思いながら今度は50バーツを出したところ、”ノー 55バーツ”
他ではバラ売りのタバコを売っていないため、55バーツのタバコを買いながら一人でブツブツ。
”免税店では税金の分だけ安いのだから街中よりも安いと思ったのに・・・”
次に、日本ではめったに出回らないフルーツを買うことに。
市場で買えば当然安いが、成田での検疫に引っかかる可能性が高く、せっかく持って帰っても没収という事になるかもしれない。
やむを得ず、高いかもしれないが確実に持って帰れる様に免税店で買うことにしていた。
思ったとおり、べらぼうに高い。 市場での価格の10倍以上である。
でも、害虫を手作業で取り除くなど結構手間がかかっているから仕方ないのだろうと思い、一応値切ってみたが表示価格で買うことに。
ふと脇を見ると、インスタントラーメンが6個1パックで売られている。
私は既に町の雑貨屋で1ケース(30個)買っているが、値段に興味を持って見てみたらビックリ!
街中では30個 150バーツなのに、免税店では6個 189バーツ。
まったく同じラーメンが、免税店では雑貨屋の6.3倍である。
果物と違って、インスタントラーメンなどは何の手間もかからないはずなのに。
以前にアメリカに行った時も、シャネルの香水が免税店の半額程度でデパートで売られていた。
免税店が安いという迷信は捨てましょう!
Last update : 2022-07-18T19:42:11+09:00 (Monday)