ยำปลาดุกฟู
ヤム・プラードゥク・フー
この料理が運ばれてきたとき、私は天かすを食材としたサラダかなと思ってしまった。
しかし、天かすに見えたのは焼いたナマズの身を細かく解し、更にそれを空揚げしたものである。
空揚げされたナマズにトマト、ナッツ、小さな紫玉葱、未熟のマンゴー、ミントの葉、唐辛子などを刻んで混ぜ合わせ、甘酸っぱいタレをかけてレタスとキュウリで飾った皿に盛り付けたのがこの料理。
早速一口と頂いた次の瞬間、口の中が火事になってしまった。
よく見ないで食べた為、プリッ・キー・ヌー(ネズミの尻尾)と呼ばれている小粒だが激辛の唐辛子をもろに口に入れてしまったのだ。
色々な唐辛子を平気で食べるタイ人でも、プリッ・キー・ヌーだけは避ける人が多い位の超激辛唐辛子である。
しばらくの間は辛さに耐えるために話も出来ない始末で、体中から汗が吹き出てしまった。
タイ料理のヤム(タイ風サラダ)には殆どプリッ・キー・ヌーが入っているので、頂く前にプリッ・キー・ヌー(場合によっては他の唐辛子も)を取り除くことをお勧めする。
なお、この料理は、唐辛子類を取り除いた後は美味しく頂きました。
お値段は、一般のタイ料理レストランで70バーツでした。
下の写真は、全く同名の料理を別のレストランで注文したときに出された料理である。
ベースとしてナマズの解し身のから揚げを使っている点は同じだが、それ以外の食材は全く異なるし、味付けも全く異なる。
こちらのほうは、辛味はほとんど感じられず、むしろ上に掛けられているたれの甘さが引き立っている。
ちょうど、おやつ感覚である。
とにかく、タイ料理というのは料理の命名がすこぶる単純(主なる食材と調理法だけのものが多い)なだけに、料理の名前だけではどのようなものが出るか判らないし、同じ料理名でもお店によって全く異なるものがある。
ちなみに、この料理のタイ語名の直訳は、”混ぜる・ナマズ・膨らむ”である。