下記の内容は、外務省の海外安全情報ホームページからの寸借詐欺手口の抜粋(全て引用)です。
ご参考までに。
- サンタモニカなどの観光地で、日本人旅行者が50歳前後の男性(自称オランダ人あるいはドイツ人。たどたどしい英語を話す)に声を掛けられる。
男性は宇宙開発事業団の名刺を出し教授と名乗り、旅行者をコーヒーショップに誘う。
店でしばらく雑談をして店を出た後、男性はレジに財布を忘れたと言い、店に引き返す。
店の警備員にも頼んで店の隅々まで探すが財布は見つからない。
男性は財布にクレジットカードを入れていたとして、クレジットカード会社に電話で紛失の届け出をする。
その後、最寄りの場所までの交通費として、日本人旅行者より250〜350米ドルの現金を借りる。
返金の約束をして別れるが、その後旅行者に連絡はない。
旅行者が宇宙開発事業団に連絡して、男性が事業団に在籍したことがないことを知る。- アテネ市内(特にシンタグマ広場からプラカ地区を中心としたショッピング街)において、若い女性旅行者が巧妙に現金を騙し取られる被害が発生しています。
主な犯行手口は、若くて上品なビジネスマン風の男性が日本人女性旅行者に、地図を手に観光案内を申し出たり、日本への電話のかけ方を教えて欲しいなどと声をかけ、旅行者と行動を共にし、銀行が閉まった時間を見計らって、「現金を引き出す必要があったが、時間切れで引き出しができなくなってしまった」と、旅行者に少額(100ドル〜400ドル程度)の借金を申し込むというものです。
巧みな言葉に騙されないよう、そのような申し出があってもはっきりと断ることが必要です。- 2万豪$を騙し取られたF子さん(25歳)の場合
日本からシドニーに到着したばかりで、YHA(バックパッカーホテル)を探していたら声をかけられた。
慣れない土地だったし観光地を案内すると言われて親切な人と思い、ついて行ったことから親しくなった。
そのうちに、次々と嘘の口実を述べ立てられ、すぐ返すと言われて信じ、約1ヶ月の間にワーホリで絶対必要な2万豪$をすっかり騙し取られた。- 300万円以上騙し取られたK子さん(23歳)の場合
オーストラリア訪問は2度目でYHAに滞在中、廊下で声をかけられ食事に誘われた。
親切な人と思い、食事をともにして市内を観光などして親しくなった。
そのうちに、次々にすぐ返すからと金を貸すよう依頼され、断り切れず、返してくれると信じて窮状を助けてやろうと日本にいる親から口座に現金を送ってもらい用立てるうち、泥沼にはまった状態となり300万円以上を騙し取られるに至った。- 日本人男性による寸借詐欺
日本人男性(自称、ドイツに留学経験あり、フリーの経営コンサルタント)が外国語に不案内の日本人旅行者に近づき、キャッシュカードがATMに吸い込まれて使用出来ないとして借金を申し込む。
被害者によれば、当該男性が期日に約束の場所に現れなくて、初めて詐欺にあったと気付く。- 1月25日、チェコスロバキアのプラハ市を訪れた日本人旅行者(男性、27歳) は、夜、市内でユースホステルを探している際に、ドイツ人(男性、40歳)か ら声をかけられ、「話がしたい」と誘われ、喫茶店に入った。
同ドイツ人は、 CITIBANKのキャッシュカードを紛失したが、明日は土曜日であるため銀行が閉まっており、再発給の手続きも出来ない。
しかし、仕事で日曜日にはドイツに居なければならず困っており、ドイツに戻り次第早急に返済するとして借財を申し出た。
日本人旅行者は、週明けの月曜日(28日)に自分の銀行口座に送金して返済することを条件に、13万円相当のチェコ貨を貸した。
その後ウィーンに移動し、1 月29日に口座を確認したが、同ドイツ人からの送金はなく、借用書に記載してあった連絡先の電話番号に何度か問い合わせたが、同ドイツ人とは連絡が取れなかった。- 3月2日18時頃、日本人旅行者(女性、26歳)はブルガリアのソフィア市内デパート前でドイツ人(男性、40歳)に英語で話し掛けられた。
同ドイツ人は、財布を入れていたバッグを紛失したこと、急遽仕事でドイツに戻らなければい けないこと等を述べて金銭の借用を申し出た。
その際、同ドイツ人が、フランクフルトで返済すること、担保として両親からプレゼントされた大事なもの(ボールペン)を渡すこと等を述べたので、日本人旅行者は、現金で1,000リヴ(約55,000円相当)、10,000円及び200ユーロを貸した。
3月13日、日本人旅行者はフランクフルトに到着し、同ドイツ人の自宅に連絡したが、連絡は取れなかった。- 10月21日、観光目的でウィーン(オーストリア)を訪れた日本人旅行者(単独、男性、27歳)は、市内でドイツ人(男性、39歳)に英語で話しかけられた。
2人は意気投合し、行動を共にしていたところ、同人より借財の申し出があり、フランクフルト中央駅で返済することを条件に30,000シリングを貸した。
10月27日、日本人旅行者がフランクフルト中央駅を訪れたが、約束の時間になっても同人は現れなかった。- 12月16日、セビリア(スペイン)を訪れた日本人旅行者(単独、男性、26歳)が、市内のインターネットカフェで、ドイツ人(男性、39歳)からパソコンの使い方を尋ねられた。
その後、「話がしたい」と言って誘われ、別のカフェに入った際、同ドイツ人は、CITIBANKのキャッシュカードを紛失したが、日曜日であるため銀行が閉まっており再発行の手続きも出来ない、しかし、仕事で月曜日にはドイツに居なければならず困っており、ドイツに戻り次第早急に返済するとして借財を申し出た。
この日本人旅行者は、同人にスペインにあるドイツ総領事館に相談するように勧めたが、「総領事館はこのような小さな事には取り合わない」と言って連絡せず、また、旅券を提示したこともあり、同人を信用して、次の滞在先であるバルセロナ中央郵便局止めで送金して返済することを条件に、11万円相当スペイン貨を貸した。
12月18日、バルセロナ中央郵便局へ出向いたが、同ドイツ人よりの送金はなかった。
Last update : 2022-07-18T19:42:06+09:00 (Monday)