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タイ(チェンマイ)の電源事情

日本から家電製品やパソコンを持ってくる場合、現地の電圧やコンセントの形状ははどうなっているのか不安だと思います。
うっかりしてせっかく日本から持ってきた家電製品を壊さないよう、参考にして下さい。

ページ内目次

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電源電圧の相違に注意

私が知人のインターネットカフェでくつろいでいると、日本人のお客さんがパソコンやスキャナー、プリンタなどを持ち込んで電源から煙をはいたので見てほしいとやって来たことがある。
知人の話では、そのようなお客さんが年に何人もやってくるとの事。
これらは、殆んどが日本からっもて来たパソコン等(100V専用の電源用)をチェンマイの一般家庭に来ているコンセント(220Vの電源)に直接差し込んだことが原因である。
日本で購入した機器でも220Vで使用できるのもあるが、それらはごく一部であり(私が使用しているのではノートパソコンとニッケル水素電池の充電器のみ)、殆んどの機器は100V専用となっている。
また、パソコン本体の電源は100-240V対応となっているが、パソコン本体についているコンセントは入力された電源をそのまま出力しているため、チェンマイに来てパソコン本体のコンセントからモニタの電源を取ったところモニタが煙を吐いてしまったと言う事例も有ったとの事。
何れにしても、パソコンや周辺機器、電化製品等を電源に接続する際には電源の電圧、及び機器の対応電圧を十分に確認する必要がある。
全てをタイランド(チェンマイ)で購入すれば何の問題も無いが、値段や機種の豊富さ、及び言語の問題でどうしても日本の電化製品をタイランドへ持って来たいケースが多々あると思われる。
そのような場合に忘れてならないのが、変圧器である。
最近は非常に軽量の電子式変圧器(電子式トラベルコンバータ等)が多数発売されているが、これらは出力電圧の波形の関係で原則的にパソコン等の電子機器には使用できないはずです(添付の説明書をよく読んでください)。
その為、私は重い思いをしながらもトランス式の自動電圧調整器を日本から持ってきました。
秋葉原で購入したスワロー電気株式会社のAVR-500Eという型名の製品です(値段は17,000円)。
この製品は入力電圧170〜260Vの入力電圧を電源として、出力電圧100Vで500Wまで使用できます。
一般的なパソコンと周辺機器では、この程度で十分ではないかと思っています。
なお、日本から色々な家電製品をどうしても持ち込んで使用したい場合には、必ず大容量の自動電圧調整器も一緒に持ち込んでください。

以上、2002/06/23時点での情報です。

<2003/10/09 追記>
タイ国内の一般家庭に来ている商用電源の電圧は220Vである・・・はずであるが、私が住んでいるコンドミニアムの部屋のコンセントでは通常230V前後である。
しかし、本日確認したらなんと248V前後もあった。
先週、私がチェンマイ市内のデパートや電気店、パソコンショップ等を回って自動電圧調整器を探し回ったが、見つける事は出来なかった。
見つかったのは、220Vの電圧を110Vに変換する変圧器(エアポートプラザのロビンソンデパートにて)だけである。
もし、この変圧器を私の部屋で使用すると本日の出力電圧が124V前後となり、日本製家電機器の許容入力電圧をオーバーしている状態となる。
これらの事から、もし、日本の家電機器やパソコンをチェンマイに持ち込む場合は、使用する電力に見合った容量を持つ自動電圧調整器を一緒に持ち込む事をお勧めする。
と、言うよりは、家電機器は原則的にタイ国内で買いなおすことをお勧めします。
私の知人は220Vの電圧を110Vに変換する変圧器で日本から持ってきた家電製品を使用していますが、FAXは電源を入れただけで壊れてしまいました。

<2004/01/25 追記>
簡易自動電圧調整器 Tap-Change AVR (TCA-1200)私が住んでいる所は非常に電圧変動が激しくて、こちらで購入した電化製品も壊れる可能性があり、220V用の自動電圧調整器が無いかと探していたら、先日、エアポートプラザ内のパソコンショップにてTap-Change AVRという機器が見つかりました。
この機器は、定電圧装置と言うよりは名前の通り一定電圧を超える(あるいは切る)と自動的にトランスのタップを切り替えて変圧比率を切り替えるタイプの簡易自動電圧調整器であるが、220V±20%の電圧変動を220V±7%以内に抑えることが出来るので家電製品やパソコンの安定稼動(誤動作防止)や電圧変動による故障を防止できます。

早速購入して使用しています。

瞬低、停電、瞬断に注意

左側が日本から持ってきた自動電圧調整器、右側がチェンマイのコンピュータプラザで購入したUPS(無停電電源装置)日本でも雷などの際にたまにありますが、チェンマイでは瞬低、停電、瞬断が非常に多い。
特に、雨季の午後から夕方に掛けてはかなりの頻度で発生します。
半日以上掛けて作成したドキュメントや資料等が、瞬低、瞬断であっという間に水の泡なんて事になりかねません。
無論、停電でも同様ですが。
バッテリー付きのノートパソコンなら何とかなりますが、デスクトップ型ではどうしようもありません。
私が現在使用しているパソコンはバッテリー付きのノートパソコンですが、通常はバッテリーを外して使用(高価な専用バッテリーを長持ちさせるため)している関係もあり瞬低、停電、瞬断の対策を行う必要があります。
また、パソコン本体に各種の入出力装置を接続しています。
それらの電源対策として、UPS(無停電電源装置)を導入しました。
UPSは日本から持ってくるかチェンマイで購入するか迷いましたが、結局チェンマイで購入することにしました。
なぜなら、チェンマイで購入したほうが安く(その分、低機能ですが)、消耗品のバッテリーを日本から取り寄せる手間が掛からないという理由です。
また、UPSはバッテリーが入っているためにかなり重く、日本から持ってくるのは大変です。
私はチェンマイのコンピュータプラザで購入しましたが、容量は1,000VAで価格は2,200バーツでした。
メーカ名と型名はタイ語表記の為不明です。

以上、2002/07/20時点での情報です。

<2003/09/23 追記>
先日、パソコンの電源を入れたまま(使用中に)階段踊場のゴミ収集場所へゴミを捨てようと部屋を出た瞬間、停電が発生してUPSのアラーム(警報)が鳴り出した。
ゴミを捨てて帰るまでは1分も掛からないので、”ちょっと待っててねー”などと独り言を言いながらそのまま部屋を出てゴミを捨て、部屋に戻ってパソコンのシャットダウンをしようとしたその時、突然パソコンの電源が切れてしまった。
アッと思ったがすでに遅い。
半日分の作業結果が全て消えてしまったのである。
UPSを購入してからまだ14ヶ月目なのに、UPS内蔵バッテリーの寿命がきてしまったらしい。
しかし、ケチって安物のUPSを購入したためにバッテリーの交換時期を知らせるモニター等の機能が無く、このような悲惨な結果となってしまった。[画像] UPSのモニターソフト画面
これに懲りて、新しいUPSを購入することにした。
購入したのはPOWERCOM社製のUPS KING PRO KIN-525AP (容量は525VA)で、エアポートプラザ内のパソコンショップで購入。
価格は、3,190バーツ。
給電容量が小さいにも拘らずかなり高価であるが、自動電圧調整機能(±25%の電圧変動が±9%以内に)やノイズフィルター長時間停電時や内蔵バッテリー容量低下時にモニターソフトによるファイルの自動セーブとパソコンの自動シャットダウンUPSのモニター機能などの各種の機能が付いている。
しかも、付属のモニターソフトは松下電器産業の製品で、言語種別を日本語に指定すれば全て日本語で表示することが出来ます。
このシリーズのUPSは、タイランドに住む日本人の方にはお勧めです。
新しいUPSは給電容量が小さいのでパソコン本体専用とし、従来のUPSはバッテリーを交換(400バーツ)してモニターと周辺装置用として使用しています。

サージ電圧に注意

サージ電圧防止機能付きテーブルタップ Serge Protection CP-6Mチェンマイでは雷によるサージ電圧(瞬間的に発生する過度電圧で数百ボルトから数千ボルトに達する)も非常に多いそうです。
私の知人は、これによりUPSが煙を吐いてしまったとの事(UPS自身にもサージ電圧防止機能が組み込まれているのですが)。
サージ電圧は、電源から入るケースと通信線(電話線)から入るケースがあります。
サージ電圧防止機器は日本ではパソコンショップや電気屋さんで簡単に手に入りますが、チェンマイではなかなか見つかりませんでした。
しかし執念で探したところ、セントラルデパートの電気製品売り場とコンピュータプラザで各々1種類づつ発見(左の写真は私が購入したもので、右上の雷マークがサージ電圧保護のマークです))。
いづれもテーブルタップのタイプで、380〜460バーツ程度。
これを使用すれば、電源から入るサージ電圧は大分防止できると思います。
なお、電話回線からのサージ電圧は、1段目にUPSの回線サージ防止機能を使用し、2段目に日本から持ってきたModem Saver LT(回線チェッカー)を使用しています。
回線チェッカーの本来の用途は極性の反転や電圧のチェックを行うものですが、回線サージ防止として常用しています。
ちなみに、チェンマイでは回線専用のサージ電圧防止機器は見つけることが出来ませんでした(現時点では日本から持ってきたほうが良い)。
また、日本で販売している電源からのサージ電圧防止機器は、全て100V対応のみでした(秋葉原中を探したのですが)。
その為、100Vに降圧した後で無いと使用出来ない為、UPSや自動電圧調整器等の保護には使用できません。
タイランド国内等にて、220V対応のサージ電圧防止機器を探す必要があります。
以上、2002/08/10時点での情報です。

<2004/01/25 追記>
先日、エアポートプラザに行ってウィンドウショッピングをしていたら、電源と電話回線からのサージ電圧を防止するテープルタップ形式の機器を数種類売っていました。
値段は500バーツ前後であり、これを利用すれば安心してパソコンを使用できると思います。
形状は、テーブルタップに電話のモジュラーコンセントが付いている様な物なので直ぐに判ると思います。

コンセントの形状、他

タイの場合には、タイ国内で販売されている電化製品のプラグは大体が日本と同じ形状のプラグが使われていますが、一部の機器は特殊(日本とは異なる)なプラグが付いている場合があります。
その為、ホテルやアパートの室内に設置されているコンセント、及び街中で販売されているテープルタップは上の写真のように5種類以上の形状のプラグ(日本で一般的にコンセントも含む)使われているに対応しているのが一般的です。
ただ、9年ほど前に宿泊したパタヤのホテルでは八の字型のコンセントしか無く、日本から持ってきた電化製品が使用出来ないという事が有りました(せっかく、日本から電子電圧変圧器を持ってきたのに・・・)。
また、最近のノートパソコンは、入力電圧に関しては100V〜260Vまで対応しているのが多いので電圧にはあまり問題が発生しないと思いますが上記に記載したサージ電圧対策はされていません。
それらを考えると、ノートパソコンを持って旅行や出張に来る人はサージプロテクト機能付きのマルチ電源形状変換プラグを持ってくるのも一考かも。
但し、長期滞在する方は時間的に余裕があるので、タイ国内の大手電気店やパソコンショップで探した方が安いものが見つかります(地方に住まれる方は無理ですが)。

Last update : 2022-07-18T19:42:44+09:00 (Monday)

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