私がチェンマイでパソコンを自作したときの記事です。
高性能の日本語環境パソコンをタイで安く手に入れたい方には参考になると思います。
また、パソコン(ハードのみ)をタイで買い、日本語環境にしたい方にも参考になると思います。
しばらくは日本から持ってきたノートパソコンを使用していたが、値段を第一条件として機種を選択した(SHARPのMebius PC-CB1-M5 を型遅れで購入したので値段は99,800円)ため、性能に対して非常に不満が出てきた。
また、私はもともとノートパソコンが嫌い(使いにくい上に、デスクトップやタワー型と比較してコストパフォーマンスが非常に悪い為)である。
チェンマイに住んでいてモバイルパソコンが必要となる事はまず有り得ない。
従って、チェンマイで使用するためにノートパソコンを購入したのは今では大失敗と思っている。
2台目のパソコン(自室で通常使用する)として、当初は日本から省スペースのデスクトップパソコンを持ってくることも考えたが、重い上に万が一故障した場合の修理をどうするか考えると二の足を踏んでしまう。
無論チェンマイでもパソコンを買うことは出来るのだが、日本語のOSがインストールされているのはほとんどない。
また、完成品は不要なハードやソフトが付随しているケースが多くてどうしても割高となる。
このような事を考えると、パソコンを自作するのが最良との結論に達した。
パーツはチェンマイでも集めることは出来るがCPUやメモリは日本より割高であり、何よりも困るのはマニュアルが英語で書かれていることである(付属するドライバー等も当然ながら英語版)。
これらの理由で、パーツは日本の秋葉原で購入することにした。
日本に在住ならば通信販売等で一番安いところから個別に購入するのだが、チェンマイで組み立てるために万が一にもパーツの相性などでのトラブル発生が怖い。
その為、ちょっと割高になると思うがパソコン自作の店”ブレス”ですべてのパーツを店員さんに選んでもらうことにした(当然ながら、スペックは自分で決めたものであるが)。
下記表がその一覧と税抜き価格(2002/11/19購入)である。
品名 | 型式・スペック | 価格 |
---|---|---|
CPU | Intel Pentium 4 2.4G/533 Soket478 BOX | \24,900 |
MB | ASUS P4GE-V +A/L I845GE ATX | \15,500 |
HD | W/D WD800JB (80.0GB U-ATA/100/7200/8MB) | \15,500 |
HD | Maxtro 6E030L0 (30.3GB/ATA133/7200/2MB/流体軸受け) | \8,300 |
MM | Apacer DDR-512M (PC2100/DDR/ECC無し) | \18,800 |
FAX Modem | RATOC REX-PCI56 PCI内蔵FAXモデム | \2,980 |
FDD | Panasonic 3.5" 2Mode FDD | \1,700 |
CD-RW | LITEON LTR-48246S(48/24/48) | \8,750 |
OS | セット調整代 (Windows XP Home SP1 OEM版) | \12,800 |
パーツの選定は、以下の点を考慮しました。
電圧の問題もあり、且つ、重いモニターとケース(電源内蔵)はチェンマイで購入。
下記表がその一覧と税抜き価格(2002/11/22購入)である。
品名 | 型式・スペック | 価格 | |
---|---|---|---|
MONITOR | SAMSUNG 17" 753DFX | 5,887.85 Bath | 約 \16,500 |
CASE | ATX P4 350W | 934.58 Bath | 約 \2,600 |
なお、キーボードは以前に購入してノートパソコンで使用していたUSB接続のタイ語キーボードを流用した。
最大の失敗は、ケースの選定であった。
HDを3.5”ベイに入れたところ2台目のHDの止めネジがベイのネジ穴とどうしても合わない。
結局、2台目のHDは片側だけのネジ止めとなってしまった。
また、タワー型のケースなのに3.5”ベイに余裕が全く無く、もう1台HDを増設しようとしてもこのままでは不可能である事が組み立て中に判明した(これが今後の最大の問題です)。
更に、ケースファンの位置が悪くてファンが電源ケーブルと非常に接触しやすい。
追い討ちをかけるように、電源ボタンが前面に突き出しているので足が接触して使用中に電源が切りたことが数回ある。
デザイン的には、見た目を重視しているが機能的には全く駄目。
安いものはやはりそれなりの物だなと痛感してしまった。
なお、購入したケースは中国製でした。
私と同様にチェンマイ(タイランド)でパソコンのケースを購入する場合は、必ず中をあけてベイの数や位置等を確認してから選択してください。
注意
この記事は、日本からパーツを持ってきてチェンマイでパソコンを自作しようと推奨しているものではありません。
パソコンのパーツは、ある程度の確率で初期不良が発生します。
日本国内なら返品や交換が簡単に出来ますが、チェンマイに来てからではほとんど不可能です(通常、初期不良の交換は商品を購入してから1〜2週間以内です)。
その為、パーツを日本で購入し、外国で組み立てるにはかなりのリスクが伴います。
それでもと言う方の参考として、記載しました。
チェンマイ(外国)でのパソコン自作は、多少のトラブルが発生しても自分で対応できる方だけが行ってください。
ただ、私の場合にはパソコンを自作して結果的に大満足でした。
これからパソコンを購入しようと考えられている方には、タイ国内で購入することをお勧めします。
日本で購入するよりは多少高めですが、性能に遜色はありません。
日本語入力に関しては、ローマ字入力の方はタイ国内で購入したパソコンに付属しているタイ語のキーボードでも全く問題なく出来ます(キーボードの使い方はここを参照)が、ひらがな入力しか出来ない方は日本から日本語キーボードを購入して持ってきた方が良いかも知れません。
その時は、OSやソフトは一切付いていないものを選び、ソフトは日本国内で購入したものをインストールします(日本語環境にするため)。
あるいは、インターネットでダウンロード販売している日本語版のソフトを購入します。
OS(Windows XP等)は、日本国内でOEM版を購入すると安く購入出来ます。
但し、OEM版は単独で販売できない事になっており、必ずパソコンの部品と一緒に購入しなければなりません。
バックアップのことを考えて、HD(ハードディスク)と一緒に購入する事をお勧めします。
Windows XP OEM版は、ここから購入出来ます。
また、ウィルス対策ソフトは必ず導入するようにして下さい(チェンマイに住んでいる日本人のかなりの方々が被害にあっています)。
私のお勧めはウィルスバスターです。
なお、追加ソフトを購入する場合、私はインターネットで購入してソフトの送り先を実家にし、実家から転送してもらっています。
<2005/01/27 追記>
昨日、知人の所へ行ったら,チェンマイでロングステイをしている人がパソコンを持ち込んで相談に来ていた。
詳しい話を直接聞いたのではないので詳細は判らないが、チェンマイに住んでいる日本人に薦められてパソコンを購入したがうまく動作しないらしい。
そのパソコンの値段を聞いて驚いた。
なんと、日本円で約27万円もしたとの事。
確かに途轍もなくハイスペック(高速のCPUやHD、TVチューナー等)で、色々な付属ソフト(Microsoft社のOfficeやMoney)も付いているが、私から言わせたら全て無用の長物。
例えば、カートリッジ式のHDが付いているが、ご本人はビデオデッキだと思っていたという。
更にはDVDが標準で付いているのに更に1台追加し、外付けのFD装置も追加している。
それらの追加機器は、日本人の薦めに従ったとの事。
最大の問題は、OSを含めて全てが英語(タイ語)環境のソフトだという事。
結局、購入したパソコンに付属していたソフトは全て破棄して、違法コピーした日本語環境のソフトを再インストールしている始末。
その結果、日本語環境で動作するドライバーの一部が見つからずに動作不良となってしまった。
私が思うには、このパソコンを薦めた日本人自身がパソコンに関して殆ど知識が無いらしい。
それにも拘らず、購入者がパソコンに関して全く知らないのを良い事に沢山の無用なオプションを追加して高価な買い物をさせ、バックマージンを取ったのではないかと思われる。
この様な目に遭わないようにご注意を・・・
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